結論
広告は機能しています。広告CVR5.35%・CTR7.87%は業界平均以上。問題は広告の後ろ側にあります。
問題① 動画1→2で55%が離脱。1時間の動画はシニア層には長すぎる。要点を10〜15分に凝縮することで視聴完了率が改善される可能性があります。
問題② セールスページに来た94件のうち89件が買わない。ページの長さ・デザイン・インタビュアーのリアクションの演技の大きさが気になる方がいる可能性があります。
この2つを改善することが、収益改善の最短経路です。
動画1→2の離脱
動画1を見た736件のうち402件が動画2に進まない。最大の離脱ポイント。
−55%セールスページの問題
推定19m超のスクロール量。シニア層が読み切れない。コメンテーター動画が。
94件→5件訴求のズレ
アンケートの悩み1位は「聞き取れない」56%。セールスページの訴求は「歌・映画・仕事」が中心。
56% vs ?データ
2026年3〜5月 LINEファネルデータ(友だち総数1,142件)
LINE登録完了
広告経由のオプト登録
動画1 到達
1時間のインタビュー動画
理由:1時間動画を見た後に「次も1時間」は続かない
動画2 到達
ここから3・4と離脱は落ち着く
セールスレター到達
購入ページにたどり着く人
理由:ページの長さ・コメンテーター・訴求のズレ
成約
月342件登録して約5件のみ(3ヶ月合計で約14件)
問題① 動画設計
1時間×4本という設計がシニア層の視聴完了を阻んでいる
動画の問題一覧と対応可否
| 問題 | 対応 | 内容 |
|---|---|---|
| 1時間という長さ | ✅ 可能 | 要点だけ残して10〜15分に凝縮・再編集。新撮影不要。 |
| インタビュアーの過剰リアクション | ✅ 可能 | 女性映像をカット。質問内容をテキスト表示に差し替え。あんちゃんの回答部分のみ残す。 |
| 音声の悪さ | ✅ 可能 | Adobe Podcast等のAIノイズキャンセリングツールで音質を改善。 |
| 不快なBGM・効果音 | ✅ 可能 | BGM・効果音を削除または穏やかなものに差し替え。シニア層に合った落ち着いたBGMへ。 |
| 重要ポイントのテロップ | ✅ 追加 | 各動画の終わりに「今日のまとめ」テロップを追加。視聴完了率と記憶定着を改善の可能性。 |
問題② セールスページ
到達した268件のうち254件(95%)が離脱する原因
現状のページ長さ(推定)
スクロール距離 約19m
シニア層が読める適正な長さ
読了時間 3〜5分
文字・読みやすさの問題
構成・導線の問題
セールスページに書かれていること
・外国人と英語で楽しく会話したい
・英語の歌をカッコ良く歌いたい
・字幕なしで映画が見たい
・英語に関わる仕事に就きたい
・海外旅行をもっと楽しみたい
アンケートが示す読者の本音
56%「聞き取れない」← 最大の悩み
48%「海外旅行したい」← 最大の目的
12% 外国人との交流
11% 映画・音楽を楽しみたい
※「歌・仕事」はほぼ出てこない
改善提案
最も根本的な問題から順に対応することを推奨します
動画1→2の55%離脱の根本原因。①インタビュアーの映像をカット→質問をテキスト表示に差し替え ②AIノイズキャンセリングで音声クリア化 ③BGM・効果音を差し替えまたは削除 ④要点だけ残して10〜15分に凝縮 ⑤末尾に「今日のまとめ」テロップを追加。新撮影不要で対応可能です。
推定19mのページを短縮。¥217,800を初めて見た瞬間に離脱する前に、「24回分割・月9,075円・1日303円」を価格の直後に明示する。購入ボタンを上部にも設置。
「2本目の動画を公開しました」→「動画1で聞き取れない理由が分かった。動画2では実際に聞こえるようになった人たちの話をします」に変更。小さい改善ですが、コストゼロで対応可能です。
訴求の問題
ただし「可能性がある」であり「確実に変わる」ではありません
現在の訴求の問題
❌ 現状の訴求
「英語は誰でも話せます」
「あなたのせいじゃありません」
→ 挫折経験者44%には「そんなわけない」と映る可能性があります
→ 「なぜ?どうして?」の説明が薄いと納得されない可能性があります
→ 「楽して話せたい」層の期待と「継続が必要な商品」のズレがある可能性があります
✅ 改善の方向性
「聞こえた!その瞬間があなたにも」
「魔法はないが、正しい方法なら続けられる」
→ 挫折経験者の共感を得やすい可能性があります
→ 「なぜ話せるようになるのか」の論理的説明を強化
→ 期待値を正しく設定することで離脱を減らせる可能性があります
構造的な限界
これはYT広告運用の問題ではなく、ビジネス設計の問題です
動画の再編集・訴求の変更はやる価値があります。
しかしそれだけで収益が大きく改善するかどうかは、以下の構造的な問題が残っているため、現時点では見通しが立ちにくい状況です。
① フロント単価(¥217,800)に対してCPAの余裕が少ない
1オプトあたりの実質粗利は¥55(CPA¥1,677に対して損益分岐点CPA¥1,719まで余裕¥42のみ)。 訴求を変えてCPAが少し上がるだけで赤字になるリスクがあります。 フロント¥217,800という単価は、広告で直接販売するには収益構造が厳しい水準です。
② バックエンドに高額商品がない
成約した方へのバックエンド商品(¥50万〜¥100万クラス)がない場合、 1人の顧客から得られる収益の上限がフロントの¥217,800で止まります。 健全な広告ビジネスでは、フロントで赤字でもバックエンドで回収するモデルが一般的です。 現状のLTV¥3,200〜¥5,000では、広告費を賄える収益構造になりにくい状況です。
③ 英語学習ジャンルの切実度の低さ
投資・ダイエット・医療など「今すぐ解決しなければならない」ジャンルと異なり、 英語学習は「いつかやりたい」という切実度が低いジャンルです。 広告で連れてきた冷たい層に¥217,800を提示しても、「今すぐ買う理由」が作りにくい構造があります。
本質的な改善のために
広告運用でできることはやりきっています。
動画・訴求の改善はやる価値があります。
しかし収益を根本的に改善するためには、
① フロント以外のバックエンド商品の設計
② オーガニック集客(チャンネル育成)との組み合わせ
③ LTVを上げる仕組みづくり
これらビジネス設計レベルの見直しが必要な可能性があります。
広告運用の改善と並行して、ご検討いただけますと幸いです。